パッケージ印刷とは?パッケージ印刷の種類や流れを解説
2024年09月17日パッケージ印刷といってもあまり聞き馴染みがなくイメージがわかない人が多いのではないでしょうか。「パッケージ印刷をしたいけど家庭用コピー機でできるのか」「どのような素材と印刷方法が良いのか」とわからないことが多いという人も少なくありません。
この記事では、パッケージ印刷について解説します。また、パッケージ印刷の種類や流れも併せて紹介するので、どのようにパッケージ印刷を進めれば良いかがわかるでしょう。
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ベリービーでは、経験豊富なデザイナーが素材やデザインをディレクションし、お客様のブランディングに最適なパッケージをトータルでデザインいたします。おしゃれでブランディング効果のある紙袋を製作したいという方は、ぜひベリービーのオーダー紙袋をご利用ください。「まずは見積もりだけしたい」という方も大歓迎です。
パッケージ印刷とは?
パッケージ印刷とは、製品や商品を包装する包装材に情報やデザインを直に印刷することです。包装材に印刷して商品を包むことでブランドイメージを伝える手段になります。
パッケージ印刷には軟包装印刷と紙器印刷の2種類あります。軟包装印刷は柔軟性のある素材紙やラベル、アルミ箔などに印刷することです。また、紙器印刷は紙やダンボールなどに印刷することをいいます。
パッケージ印刷の流れ
どのようにパッケージ印刷をすれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、パッケージ印刷はどのような流れで製作されているのか紹介します。パッケージ印刷は4つのステップに分けられます。
企画する
まず、最初に企画・コンセプトを決めましょう。その際、製品の特徴やブランドのイメージ、ターゲット層を考慮してどのようなパッケージが適しているか決めていきます。
基本的な方向性を決めるにあたって、売り場に並ぶ場面やサイトに掲載する場面を具体的に思い浮かべてみてください。パッと目を引く印象的なパッケージにするなどコンセプトをはっきりさせることが大切です。
デザインを作る
企画が決まったら、コンセプトに沿ってデザイン案を作ります。パッケージのデザインを決める際、ターゲット層にどのように伝えると良いのかが重要です。
ターゲット層やブランドのイメージを損なわないように商品のイメージを表現します。商品を実際に選ぶ際、時間をかけて選ばれることは少ないため、短時間で特徴や魅力を伝えられるデザインであることが重要です。ブランドのイメージに合わせた印象的かつ魅力溢れるデザインを作りましょう。
材質・形状を決める
次にパッケージの形状や素材を決めていきます。その際、注意したいのがパッケージの役割です。パッケージの1番の役割は商品を保護することで、輸送中の衝撃に耐えられる素材を選ぶ必要があります。
また、素材は見た目の印象にも影響するため、紙・プラスチック・金属などから商品に最も適した素材を選びましょう。近年は、環境問題にも取り組む企業も増えており、環境に優しい素材を使ったパッケージも増えています。
パッケージを選ぶ際には、商品の保護、与える印象、環境への配慮を踏まえると良いでしょう。
印刷する
デザインと素材が決まったら印刷をしていきます。素材に合った印刷方法を選び、版を設計・製作します。
その際、デザインの配色が大切です。印刷で使用する色は基本的にイエロー・ブラック・シアン・マゼンタ・金・銀があります。これらの組み合わせで商品に合った色合いに調整してデザインを表現しましょう。
表面加工を行う
印刷完了後は表面加工を行います。表面加工にはさまざまな種類があるため、必要に応じて選びましょう。表面加工の種類とその特徴は以下のとおりです。
OPニス
- 無色または、半透明のインクを塗る方法
- ほかの方法よりも比較的安価
UV疑似エンボス加工
- 2種類のニスを使って光沢とつや消しを行う
- 摩擦に強い加工
UVニスコート
- 表面強度と光沢を表現できる
- 環境にやさしい加工
プレスコート
- 光沢が最もあり、表面が平らで滑らか
- ニス加工よりも光沢が強い
フィルム貼り
- フィルムをラミネートして光沢を出す
- フィルム素材はポリプロピレンまたは塩化ビニルを選択する
商品のイメージに合った、また商品に求められる機能を施せる表面加工を選択しましょう。
パッケージ印刷の手法
パッケージ印刷には、さまざまな手法があり、商品やブランドのイメージに合った手法をとることが重要です。ここでは、パッケージ印刷にはどのような手法があるのか解説します。
表刷り
表刷りは、パッケージの表面に印刷する基本的な方法です。表面に印刷するメリットは色鮮やかな仕上がりが期待できることです。また、表面の印刷だけで済むため、コストが安く抑えられます。
しかし、表刷りはパッケージの外側の部分に印刷するため、インクが剥がれやすくなるデメリットがあります。紙の場合は折り目をつけた部分から剥がれていくケースが多いです。
中刷り
中刷りは、印刷した部分をフィルムでラミネートする方法です。印刷した部分をラミネートで保護するため、インクの剥がれやこすれによる破損を防ぐことができます。表刷りのリスクだけでなく、強度や耐水性もカバーできるのが特徴です。
しかし、ラミネートする工程が増えるため、コスト負担が大きくなりやすいです。また、ポリプロピレンや塩化ビニルを使用することから環境にやさしくない加工方法でもあります。
裏刷り
裏刷りは、透明な素材の内側から反対向きに印刷する方法です。表面にインクが載らないため、表刷りのデメリットであるインクの掠れなどは防ぐことかできます。
しかし、内側から印刷するため、素材が透明でないとせっかくの印刷も見ることができません。中に入れた商品とインクが触れるため、食品パッケージには不向きで、ガラスや袋などの透明素材が向いています。
パッケージ印刷の方法
パッケージ印刷の方法もさまざまです。ここでは、パッケージ印刷の方法を解説します。それぞれの特性を理解して最適な印刷方法が選べるようにしましょう。
オフセット印刷
オフセット印刷とは、水と油の反発する性質を活かし印刷する方法です。特に板紙への印刷が向いています。
表面の凹凸が少ない版を使って印刷するため、親油性の部分と親水性の部分でデザインを分けることが可能です。
油膜により色鮮やかな仕上がりが期待できます。しかし、乾燥するのに時間を要します。素材やデザインに適した印刷方法を選びましょう。
フレキソ印刷
フレキソ印刷とは、凸版を使って印刷する方法で、凸部分についているインクをプリントします。水性インクが使用されているため、環境に優しいという特徴があります。
フレキソ印刷のメリットは、オフセット印刷よりコストが安く抑えられることです。しかし、細かなデザインができないことがデメリットです。
主にダンボール素材と相性が良いため、段ボールを用いる際にはフレキソ印刷をおすすめします。
グラビア印刷
グラビア印刷とは、凹版を使って印刷したい部分にインクを流し転写する印刷方法です。凹みの深さを変えることで色の濃さを調整でき、細かい印刷も可能です。
版は2種類あり、レーザー版は写真印刷に向いており、彫刻版は文字やバーコードなどはっきりした線に向いています。しかし、版が高価なことがデメリットです。
グラビア印刷はフィルム素材と相性がよく、メリハリのある仕上がりが期待できます。素材とデザインに合った印刷方法を選びましょう。
デジタル印刷
デジタル印刷は他の印刷方法とは異なり、版を使いません。4色トナーでパソコンのデータを紙に直接転写する方法です。版を使わない分、納期やコストを削減できます。
また、多くの種類を少量印刷できるのが大きなメリットです。しかし、色彩表現はオフセット印刷と比べると精度は落ちるでしょう。
デジタル印刷はインクジェット紙が向いています。素材やデザインによりますが、コストや納期を抑えたい場合はデジタル印刷も検討してみてください。
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パッケージ印刷におすすめの用紙
パッケージ印刷に向いている紙はどのようなものがあるか気になる方は多いでしょう。ここでは、パッケージ印刷におすすめの用紙を紹介します。用途やデザインに合った紙を選ぶ際の参考にしてください。
コート紙
コート紙とは、紙の表面にコーティング剤を施して光沢や滑らかな質感のある印刷用紙です。ツルツルの表面に印刷することで発色が良く、写真やイラストに適しています。また、インクの乾きが早いという特徴があるため、印刷時間の大幅な削減が見込めます。
新聞の折込チラシや雑誌、パンフレット、スーパーのカタログなど幅広く使われているため、目にする機会は多いです。
ボール紙
ボール紙とは、板紙のことで、頑丈にできていて壊れにくいのが特徴です。商品の保護に最適で、色鮮やかな仕上がりが期待できます。
食品や日用品、化粧品などのさまざまな商品のパッケージとして使われていることが多いです。
ライナー紙
ライナー紙とは、ダンボールに使われている原紙で表面部分を指します。厚みがあり丈夫な素材です。
茶色いダンボールのイメージが強いですが、白いライナー紙もあります。デザインを印刷するには白いライナー紙が適しているでしょう。もちろん、茶色いライナー紙でも印刷することは可能なため、素材の色を選べます。
商品保護のパッケージとして機能性は抜群です。さらに、ブランドのロゴなど必要な情報を印刷することで目を引くことができます。
パッケージ印刷の注意点
パッケージ印刷をする際、気をつける点がいくつかあります。ここでは、パッケージ印刷する際の注意点を紹介します。どのような点に気をつけるべきか、ぜひ参考にしてください。
法令上必要なマークは必ず入れる
法令上必要なマークは必ず入れてください。パッケージ印刷をする際、素材にあったマークを入れる必要があります。
素材マークを入れるにも注意点があり、紙マークやプラマークは大きさや入れる位置が決まっているため注意が必要です。
印刷が終わってからでは、刷り直すことが困難なので、マークの入れ忘れがないように注意しましょう。印刷する前にチェックするとよいでしょう。
印刷会社・ネット印刷・個人印刷の違いは
印刷する際には印刷会社、ネット印刷、個人印刷の3つ方法があります。
印刷会社を利用した場合は、専門知識を持ったスタッフが対応してくれるため、印刷のアドバイスを受けられます。また、仕上がりのサンプルなどを実際に見て確認でき、高度な印刷技術やインクなどのオプションも選ぶことが可能です。
ネット印刷を利用した場合、注文からすべての過程をネットで進めます。Webサイトからデザインのアップロードなど情報を入力することで取引できます。ネット印刷の場合、インターネットにアクセスできる環境であれば場所を選ばずに注文可能です。場所を問わず注文できるので忙しい人におすすめです。
個人印刷の場合は、スマホやパソコンからデータを飛ばして家庭用プリンターで印刷をします。専用アプリと連動することで手軽に写真や年賀状、資料などの印刷が可能です。手軽に印刷したい人におすすめです。
パッケージ印刷する際は、高度な技術や綺麗な仕上がりを期待できる印刷会社に依頼することをおすすめします。
オリジナルのオーダー紙袋を作るならベリービーがおすすめ
「おしゃれな紙袋を用意したい」「紙袋のデザインについての知識がないが店舗を開くのに紙袋が必要になった」という方もいるのではないでしょうか。デザインの知識がないと、ただ商品を入れるためだけの紙袋ができてしまいかねません。そこでおすすめなのが、ベリービーのオーダー紙袋です。
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まとめ
この記事では、パッケージ印刷について紹介しました。パッケージの素材に適した印刷方法があることがわかりました。
また、印刷の種類や印刷用紙の種類も豊富でパッケージにあった方法を選択することが重要です。商品にあったパッケージをデザインし最適な条件で印刷することで綺麗な仕上がりが期待できます。
人の目を引くようなインパクトがあるパッケージ印刷にするために、この記事の内容の理解を進めておきましょう。
日本中のパッケージをおしゃれにしたい!
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