特色印刷とは?フルカラー印刷との違いやイラレでのデータ作成方法を紹介!

2024年08月22日
特色印刷とは?フルカラー印刷との違いやイラレでのデータ作成方法を紹介!

印刷物を作成する際、色の再現性や表現の幅を広げるために欠かせないのが「特色印刷」です。特色印刷は、デザインの細部までこだわりたい方や、ブランドカラーを正確に再現したい方に利用されています。

しかし、フルカラー印刷との違いや具体的なデータの作成方法についてはあまり知らない方が多いのではないでしょうか。この記事では、特色印刷のメリット・デメリット、イラレでのデータ作成の方法を詳しく解説します。

印刷物を作ろうと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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特色印刷とは?

まずは特色印刷とは何かについて解説します。どのような色を表現できるのかついて詳しくみていきましょう。

特色印刷とは?

特色印刷とは、C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラックのプロセスカラーでは再現できない色を出す印刷方法です。特殊なインキ(特色インキ)を使用し、金・銀・蛍光色などの特殊な色味を表現します。

特色インキは主にDICやTOYOなどメーカーのインキが使用され、色見本帳を基に指定するのが一般的です。

特色印刷で表現できる色

特色印刷では、プロセスカラーで再現が難しい色を表現することができます。たとえば、蛍光色や金・銀、キラキラと輝くメタリックカラー、淡いパステルカラーなどです。

また、白一色といっても、オフホワイトやクリーム色、アイボリーなど微妙に異なる色味を調合して理想の色を再現できます。このように、多種多様な色を正確に表現できるのが特色印刷の大きな特徴です。

特色印刷がおすすめの印刷物

特色印刷がおすすめの印刷物は、パンフレットや名刺のように会社のロゴが含まれているものです。これらはブランドのイメージを正確に伝えるためにも特色印刷が非常に適しています。

また、雑誌の表紙や商品のパッケージ、包装紙など、デザイン性を高めたい印刷物にも最適です。フルカラー印刷では再現しきれないカラーを使用することでより魅力的で高品質な仕上がりになります。

4色4版のフルカラー印刷を特色インキを使って2色2版にすることで印刷コストを削減可能です。そのため、コストパフォーマンスを重視しながらデザインのクオリティを維持したい場合、特色印刷が効果的です。

特色印刷とフルカラー印刷の違い

ここまで特色印刷とは何かについて解説しました。ここでは、特色印刷とフルカラー印刷の違いについて詳しく解説します。

特色印刷とフルカラー印刷の最大の違いは、色の再現方法にあります。

フルカラー印刷は、プロセスカラーの4色を組み合わせて色を表現する仕組みです。一方で、特色印刷は調合されたインクを1色ずつ使用して印刷します。そのため、特色印刷はフルカラー印刷に比べて色の鮮やかさが際立ち、文字や線もよりくっきりとシャープに表現できます。

また、フルカラー印刷は使用する色の数にかかわらず料金が一定です。しかし、特色印刷では1色ごとに版を作成する必要があるため、多くの色を使用する場合はコストが高くなることもあります。

特色印刷のカラーチップとは?

いざ特色印刷を使おうと思っても、種類や番号が多くて混乱することがあります。ここでは、カラーチップと特色インキのメーカーについて詳しく解説します。

カラーチップとは?

特色を選ぶ際には、カラーチップを使用します。カラーチップとは、特色インキを作っている各社が提供している色見本帳のことです。インキ会社は何千といった色を取り扱っており、その中から希望の色を選ぶ必要があります。

色味と番号を確認するために各社のカラーチップを参照し、その中から最適な色を選びます。カラーチップを使うことで印刷した際の仕上がりを事前に確認できるため、正確な色指定が可能です。

各社から出ているカラーチップ

ここでは、以下の3社から出ているカラーチップの特徴についてみていきましょう。

  • DIC株式会社(旧:大日本インキ化学工業)
  • PANTONE(東洋インキ株式会社)
  • TOYO(東洋インキ株式会社)

それぞれ詳しく解説します。

DIC|日本で一番利用されている

DICのインキは、日本の印刷業界で最も広く使用されている特色インキです。DICのみを取り扱っている印刷会社も多く、その信頼性と普及度は高いです。

DICのカラーチップは日本の市場に特化しており、細かな色のニュアンスも豊富に取り揃えられています。安定した色再現が求められる場合に最適です。

PANTONE|幅広い用途で利用されている

PANTONEは、アメリカのニュージャージー州にあるパントン社が提供するインキで、欧米を中心に世界中で広く使用されています。特にファッション業界で使用されており、紙以外にも布やプラスチックなど多様なもので使用されます。

TOYO|DICの次に利用されている

TOYO(東洋インキ株式会社)のインキは、DICに次いで国内で広く利用されています。

標準色として12色が準備されており、特別色として近似色での調色を行うことも可能です。また、施工時にミックスすることで、さらにバリエーションが増えます。

印刷条件を選ばない、超汎用性インキを提供しているのも大きな特徴です。

特色印刷のメリット

特色印刷には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、特色印刷の主な2つのメリットについて解説します。メリットは以下2つです。

  • 特定の色の再現性が高い
  • シャープな印刷ができる

それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

特定の色の再現性が高い

特色印刷の最大のメリットは特定の色を正確に再現できることです。フルカラー印刷ではCMYKの4色を混ぜ合わせて色を表現するため、微妙な色の違いや特定の色味を再現するのが難しいです。

しかし、特色印刷ではあらかじめ調合されたインキを使用するため、希望する色をそのまま印刷することができます。これにより、企業のロゴやブランドカラーなど特定の色を正確に再現する必要がある場合に最適です。

また、蛍光色や金・銀など特殊な色も鮮やかに表現することが可能です。これによりデザインのクオリティが一段と向上し、視覚的なインパクトを強くすることができます。

シャープな印刷ができる

特色印刷のもう1つのメリットは、シャープな印刷ができる点です。

フルカラー印刷はCMYKの小さなドットを組み合わせて色を表現するため、細かい文字や線がややぼやけることがあります。一方、特色印刷では指定された色のインキを直接使用するため、文字や線がくっきりかつシャープに印刷されます。

特に薄い色や淡い色の場合でも、ぼやけることなく美しく表現可能です。そのため、細部にこだわったデザインや明確なラインが求められる印刷物には特色印刷が適しているといえるでしょう。

特色印刷のデメリット

特色印刷には特定の色の再現性が高く、シャープな印刷ができるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。

ここでは、特色印刷のデメリットについて解説します。デメリットは以下の3つです。

  • オンデマンド印刷ではできない
  • 紙によって色が変わる
  • コストがかかる可能性がある

それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。

オンデマンド印刷ではできない

特色印刷は、オンデマンド印刷では対応できない場合があります。

オンデマンド印刷とは、パソコンからデータをプリンタに送って印刷する方法です。オンデマンド印刷はCMYKのトナーを使用して色を再現するため、特色インキを使った印刷には適していません。

最近では金トナーやシルバートナーを使用して、金や銀を表現できるオンデマンド印刷機も登場しています。しかし、これらはあくまで類似色であり、完全に同じ色を再現することは難しいです。

紙によって色が変わる

特色印刷では使用する紙の種類によって色の見え方が変わることがあります。一般的な用紙には上質紙、マット紙、コート紙などがあり、それぞれの紙質によってインキの発色が異なります。

さらに、ファンシーペーパーのような特殊紙を使用する場合もあります。これらの紙に特色印刷を施すと同じインキを使っても色味が変わりやすいです。コート紙であれば同じ色が再現されますが、上質紙の場合は色がやや沈んで見えることがあるので注意が必要です。

コストがかかる可能性がある

特色印刷はインキを特定の色に調合するため、通常の印刷よりも値段が高くなることがあります。特に多色使用する場合は費用が増加するでしょう。

そのため、事前にどの程度のコストがかかるのかを見積もっておくことが重要です。2色印刷にするなどインキの使用量を減らすことで、大幅に値段を安くすることも可能です。

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特色の使用例

特色インキを用いることでデザインに独自の魅力や高級感を加えることができます。ここでは、特色の具体的な使用例をいくつかみてみましょう。

金や銀で高級感を演出

デザインに高級感を加えるための方法として、金や銀のメタルカラーを使用することが効果的です。

特に実際に金や銀に近い特色インキを使用することで、よりリアルで美しいメタリック効果を得ることができます。また、赤みのある金や青みがかった金など、多様なメタリックカラーも選べます。

高級商品のパッケージなどに金や銀を使用することで、視覚的なインパクトと高級感を強調することができるでしょう。

蛍光色で目立たせる

蛍光色のインキを使用することで、デザインを目立たせることができます。

一般的なRGB(赤緑青)カラーでは、鮮やかさを完全に再現するのが難しいです。そこで、蛍光色のインキを使用することが有効です。

蛍光色は非常に明るく、光っているかのような印象を与えます。そのため、ポスターやチラシなど視覚的に強調したい部分に使用するのに最適です。

2色刷りでおしゃれに演出

コストを抑えつつおしゃれなデザインを表現するために、2色刷りを活用する方法があります。特色2版などを使用することで、シンプルでありながら個性的なデザインを作成できます。

たとえば、白地に黒と赤の2色だけを使用したデザインはモダンで洗練された印象を与えます。その他にも、2色の組み合わせ次第でさまざまな雰囲気を演出することが可能です。

イラレで特色印刷のデータの作成方法

ここでは、Adobe Illustrator(イラレ)を使用して特色印刷のデータを作成する方法についてみていきましょう。作成方法は以下のとおりです。

  1. イラレのスウォッチパレットを開く
  2. カラーブックを選択すると、DIC社やPantone社の特色が表示される
  3. オプションでカラータイプが「特色」になっていることを確認する
  4. 特色の設定が完了したら、デザインに適用する

上記の4ステップで簡単にデータを作成することができます。ぜひ試してみてください。

特色印刷でデータ作成する際の注意点

ここでは、特色印刷でデータ作成する際の注意点を解説します。以下の3つの注意点を意識して特色印刷でデータを作成しましょう。

  • 特色を使うことを印刷所に確認しておく
  • カラーチップを切り取って原稿に添付しておく
  • 色校正をしておく

それぞれの注意点について詳しく解説します。

特色を使うことを印刷所に確認しておく

1つ目に、特色を使うことを印刷所に確認しておくことが大切です。

印刷所によってはDICのみ取り扱っている場合や色番号に制限があることがあります。そのため、希望の特色が使用できるかどうかを確認してから発注するようにしてください。

これにより、仕上がりの品質を確保できるでしょう。

カラーチップを切り取って原稿に添付しておく

2つ目に、カラーチップを切り取って原稿に添付しておくことが大切です。

一般的に発注する際は、カラーチップを見ながら「DICの○○番で」と番号のみで指定することが多いです。しかし、カラーチップは経年劣化するため、印刷所との間で色の違いが生じることがあります。

そのため、確認した色が正確に伝わるようにカラーチップを切り取って原稿に添付することをおすすめします。

これにより、印刷所との色のズレを防ぎ、希望どおりの色の再現が可能になります。

色校正をしておく

3つ目に、色校正しておくことが大切です。

カラーチップの色の変化やインキのロット、紙の色によっては仕上がりの色が予想と異なる場合があります。イメージ違いを防ぐためには色校正を行い、仕上がりの色味を事前にチェックすることが重要です。

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まとめ

この記事では、特色印刷の基本やメリット・デメリット、イラレを使ったデータ作成の方法について解説しました。

特色印刷は、色の再現性が高く、シャープな印刷が可能なためデザイン性の高さや個性を表現したい印刷物に非常に便利です。この記事を参考にして特色カラーを活用し、より魅力的なデザインを表現してみてください。

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この記事を書いた人

ベリービー | 東京・青山ショールーム チーフ 加茂 伸洋

グラフィックデザイナー / 紙袋専門デザイナー
紙袋マニアとしてメディア出演多数
TV出演「マツコの知らない世界」「ビビット」
雑誌掲載 東京ウォーカームック「東京で買える! 失敗しない手みやげ 」など