奈良で生まれた工芸品ブランドの古風で上品な紙袋

2023年06月15日
奈良で生まれた工芸品ブランドの古風で上品な紙袋

こんにちは、ベリービーの青山です。
今週末は父の日ですね。皆さん何を送るかお決まりでしょうか。
今日ご紹介するパッケージは父の日にもおすすめしたい、
日本の工芸技術をベースとした、暮らしの道具や季節のしつらいなどの生活雑貨を扱うブランドの紙袋になります。

ナチュラル感が素敵なクラフト仕様の紙袋ですね。
柔らかい色合いのクラフト紙を使用しているので、日本らしい優しい風合いに仕上がっています。

こちらのブランドは1716年に古都奈良で創業し、約300年以上に渡り麻を織ってきた会社なんです。
日本では麻は縄文時代から使用されていると言われていて、
江戸時代から特に麻が幅広く使用されていたんだとか。
その中でも、奈良では上質な麻製品が生産されいることから、幕府の御用品としても指定されていたそうです。
現代になり、麻は服飾など生活用品に活用される素材としてのイメージが定着しつつありますが、
実は当時から麻は信仰・神事においても多く使用されていて、
今でも麻に対する神聖さは日本各所で強く残っていますよね。

こちらのブランドは以前ビニール袋を使用されていたのですが、
奈良の鹿たちが観光客のゴミなどを食べて体調を崩す問題があったことから、
自分たちのビニール袋もその有害なゴミの一つにならないように、現在の紙製にリニューアルしたそうです。
環境に配慮するパッケージ作りは多くのブランドで普及していますが、
環境の一部には多くの動物もいるんだということを改めて踏まえて考える必要がありますね。

まるでラベルのような歴史を感じるこちらの古風なロゴ。
ロゴのデザインを担当されたのはgood design companyの水野学さん。
創業当時からあったかのような雰囲気を表現し、300年以上もの歴史が細かく表されていると同時に、
奈良らしさが押し出されている素敵なロゴデザインです。
ロゴの両サイドには創業時期“享保元年”と当時扱っていた“麻もの”が配置されています。
さらに、中央にある“七”の文字もよく見ると実は麻によって表現されていて、
ブランドが抱えてきた歴史を重んじた繊細な表現です。
2頭向かい合う鹿は奈良らしさ感じるかわいらしいデザインです。

よく見るとお分かりでしょうか?
表面には和柄のエンボス加工が施されていてとても上品です。
先日ご紹介したクラフト仕様の紙袋にもエンボス加工がされていて、
ナチュラルな風合いを活かした上品な紙袋に仕上がるのでとても相性の良い組み合わせです。

紙製ハンドルはまるで麻紐のように捻られていて、ブランドにピッタリなナチュラルな仕様です。
ハンドルが自立できるので、プレゼントとして渡しやすいのも嬉しいポイントですね。

 

いかがでしたか。
今日はブランドらしさが全面に押し出された素敵な紙袋をご紹介しました。
父の日のプレゼント選びも兼ねて、是非一度ホームページをご覧になってみてはいかがでしょうか。