おすすめの書籍『フォントのふしぎ』をご紹介

こんにちは。
ベリービーバッグはデザイン事務所のプロデュースから始まった紙袋メーカーなのですが、それだけあってデザインに関する書籍が事務所には豊富にあります。
「どうしたら今考えている紙袋のデザインから、より高級感のある紙袋にできるのか?」「もっとトレンドを感じられるデザインにしたいんだけど…」というお客様のお問い合わせに対して、今までの豊富な紙袋づくりの知識から答えを出すことも多いのですが、こうしたデザインに関する書籍からヒントを得ることも多々あります。
今回は、そんなオリジナル紙袋づくりに役立ちそうなおすすめの書籍をご紹介しようと思います。
デザインの重要な要素『フォント』について書かれた本
「デザインの重要な要素…」だなんて聞くと、フォント(文字のかたち、書体のこと)についてよく知らないという方はなんとなくとっつきにくそう…と感じるかもしれませんが、そんなことは全然ありません。
目次を見るだけでも、ずらりと並んでいるハイブランドの名前から「どんな文字がロゴに使われているんだろう?」と興味をそそられます。
著者は世界的な書体デザインコンテストでグランプリの受賞経歴もある、書体デザイナーの小林章(コバヤシアキラ)さん。ヨーロッパで長年活躍されている著者ならではの内容で、フォントのバッググラウンドも知ることができます。
実用書といっても細かい文字が並んでいるわけではなく、写真や紹介しているフォントが大きく、しかも見やすく並んでいるので、視覚的にも楽しめます。
内容も固いわけではなく、トリビア的に情報を知れるので専門知識がなくても問題ありません。まずフォントを知るきっかけにもなるのにも最適。
有名ブランドのロゴの変遷についても詳しく書かれているので、「こういうところを意識しているんだな」と具体的に知ることができます。
何気なくロゴを見て、「かっこいい」、「きれい」、あるいは「ダサい」と感じることがあると思いますが、この本でそのフォントの背景を知るとその視点も変わってきそうです。
個人的に楽しむのはもちろん、デザインをお客様に説明したりプレゼンしたりといった時にも役立つでしょう。たとえば、「このフォント、なんとなく高級そうですよね」と言うよりも「このフォント、細いところはすごく細くなってて、だからこの文字を使うと繊細で優雅な感じに見えるんですよね」と言ったほうがより説得力が増します。
フォントに興味がある人はもちろんのこと、初めて「フォント」という言葉を知った、という方にもおすすめの書籍です。
おすすめの記事
-
“春”を感じる、パッケージ特集!
みなさんは、どんなことで“春”を感じるでしょうか? 定番のお花見やウグイスの声や、春の味覚とされる食べものなど、春を感じる風物詩は たくさんありますが、季節やイベントごとに変わるパッケージのデザインもそのひとつ。 今回は […]
-
手軽なのによりオリジナル性が出せる!「底ボール」デザイン
みなさんは「底ボール」という言葉に聞き覚えはありでしょうか?紙袋に興味のある方は聞いたことがあるかもしれませんが、大半の方は聞いたことがないんじゃないかと思います。 「底ボール」は、紙袋の仕様のひとつです。 前回のコラム […]
-
包装紙のリニューアルデザイン紹介 その1
「いろいろな紙袋のリニューアルについて」というコラムでは、リニューアルデザインされた紙袋をご紹介しました。 紙袋と同様に、ギフトといえば包装紙も大きな要素です。贈り物のときにだけ見られる包装紙も、開けるときに特別感を感じ […]